閒居 吉田や
1926年(大正15年)、閒居は旧帝大(京都大学)の教授宅として造られました。ここ九条山より京都大学の時計台がよく見えたことがこの地を選んだ理由とのことです。
高低差のある1260㎡の敷地には植木屋、本位政五郎による借景を利用した草木の植え込み、各地より取り寄せた石組みによる書院造庭園が広がります。春はドウダンツツジ、ミツマタ、山桜。初夏には紫陽花、沙羅双樹、秋には萩とたくさんの紅葉、そして冬には山茶花、椿。そしてそれらに集まる野鳥の美しい鳴き声。まさに市中の山居がここにあります。
客室の建物は入り母屋屋根、書院造り。数寄屋造りの茶室、廊下でつながった三方に大きな窓のある洋風の旧応接室など、ほぼ建造当時に近い形で残されています。建物の改装は古いものを大切に、水廻りなどは新しいものを取り入れて行ってまいりました。
大日山の麓、東山の清々しい空気の中、お客様それぞれのゆっくりとした時間をお過ごしください。